規制関連

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電力設備に対し、国が定める電磁界の規制はないのでしょうか?
 高圧送電線については、電界に関して、電気設備に関する技術基準を定める省令に3キロボルト/メートル(kV/m)という規制があります。ただし、この規制は健康影響の防護を目的したものではなく、高圧送電線の下を通過した際に、不快な電界を感知(ピリッとする感じ)することを防止することを目的としたものです。
 また、平成23年3月31日、同省令に、電力設備(送電線、配電線、変電所、発電所など)から発生する磁界について、200マイクロテスラ(μT)を規制値とすることが定められました。平成23年10月1日からこの省令が施行されます。

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IH調理器や電子レンジに対し、国が定める電磁界(電波)の規制値はないのでしょうか?
 IH調理器に対する電磁界の大きさは、電波法施行規則に規定があります。
電波法施行規則 第四十六条の七 二項(3) 漏えい電界強度が当該設備の発振器から30メートル(m)の距離において次に掲げる値以下であること
(1) 利用周波数において1(mV/m)
(2) 526.5~1,606.5キロヘルツ(kHz)までの周波数において30(μV/m)
(3) (1)及び(2)に掲げる周波数以外の周波数において√(20P)(μV/m)
(Pは、高周波出力をワットで表した数とし、高周波出力が500ワット未満のものにあっては500とし、2キロワットを超えるものにあっては、2,000とする)
また、電子レンジの電磁界(マイクロ波)の大きさは、電気用品安全法と電波法施行規則に規定があります。
電気用品安全法 電気用品の技術上の基準を定める省令 別表第八2(95)ト項 電子レンジの外側に漏れ出る電波の電力密度*について、動作中、電子レンジの表面から5(cm)のあらゆる箇所において、扉を閉めた状態で1(mW/cm2)以下、また扉を開ける際、動作が停止する直前の状態で5(mW/cm2)以下
電波法施行規則 漏えい電波の電力束密度* 耐久試験後において5(mW/cm2)以下
*電力密度、電力束密度:電波の伝わる方向に垂直な単位面積当たりの放射能力(電波のエネルギー量)
⇒参考資料
電気用品安全法 電気用品の技術上の基準を定める省令 別表第八2(95)ト項 
電波法施行規則 第四十六条の七 一項(4)
IH調理器や電子レンジ以外の家電製品に関する電磁界(電波)の規制値はないのでしょうか?
 IH調理器や電子レンジ以外の家電製品に関する電磁界の規制は日本にはありません。
 しかし、パソコン等の電子・電気装置からは、広い周波数範囲の妨害波(電磁波)を発生しており、その妨害波のレベルによっては、ラジオ・テレビ等の機器に障害を与える(電磁障害という)ことがあります。このように電子・電気装置に対する妨害波対策として、国内外メーカー約1,300社が加盟する一般財団法人VCCI協会で定めた自主規制の技術指針があります。加盟メーカーが国内へ電子・電気装置を出荷する際には、この指針に基づく妨害波の抑制と障害防止による電磁障害対策を遵守する必要があります。
 ただし、電気用品安全法で規定される家庭用電気機器等、または電波法令で規定される無線装置に対しては、それぞれ電気用品安全法または電波法令によって規制されVCCIの自主規制指針の適用外になります。
⇒参考資料
一般財団法人 VCCI協会ホームページ
外国では電力設備から発生する電磁界の規制はないのでしょうか?
 欧州を中心とした諸外国においては、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が定めたばく露制限値に基づく規制やガイドラインを導入する国が多くあります。
 なお、スイス、イタリアではICNIRPガイドラインに基づくばく露制限値に加え、住宅、病院、学校等の特に防護が必要な場所において、念のための(Precautionary)政策に基づいた磁界の放出制限値を設定しています。
スウェーデンでは特に厳しい電磁界の規制があると聞いたことがありますが?
 スウェーデンでは、ICNIRPガイドラインに基づく電界及び磁界の勧告値はありますが、規制はありません。
 「スウェーデンでは、送電線から発生する磁界を規制することを決定した。あるいは学校から電力線を遠ざけることを決定した。」とよく言われていますが、「電力線からの磁界を規制している」または「学校から電力線を遠ざける命令をしている」という事実は確認できていません。
0.4マイクロテスラ(μT)以上で小児白血病のリスクが2倍以上になるのなら、(これから定められる予定の)規制値は0.4マイクロテスラ(μT)未満とするべきではないでしょうか?
 居住環境における電磁界の長期間ばく露と小児白血病の発症増加との関連について、世界保健機関(WHO)は因果関係と見なせるほどには強くないと結論づけています。また、仮に電磁界ばく露と小児白血病との間に因果関係があった場合でも、公衆衛生上の影響は小さいと述べています。これらのことから、疫学研究で示される0.4マイクロテスラ(μT)を規制値に採用することについて、WHOは否定的な見解を示しています。