米国食品医薬品局(FDA)が「携帯電話」に関するウェブサイトを更新

2020.2.12掲載

米国食品医薬品局(FDA)は2020年2月10日付で、「携帯電話」に関するウェブサイトを更新しました。  

FDAは、携帯電話についての規制責任を連邦通信委員会(FCC)と共有しています。法律に基づき、FDAは特に以下について責任を負っています。
電波を発する電子機器の試験及び評価のための技術及びプログラムについて、他の連邦省庁と協議すること。例えば、FDAはFCCに科学的情報及び専門性を提供します。FCCは携帯電話及び類似したワイヤレス製品からの無線周波エネルギー放射[電波と同義]についての限度値を制定します。
・電子機器からの電波のハザードの性質及び範囲、ならびにその制御についての科学的情報を収集、分析し、利用可能にすること。例えば、FDAは携帯電話からの無線周波エネルギーについての一般向け情報を提供します。

このウェブサイトのページ構成とその要点は以下の通りです。
・携帯電話は健康ハザードを生じるのですか?
 科学的証拠の重みは、携帯電話の無線周波放射と何らかの健康問題とを結び付けていません。
・携帯電話の安全性についての科学的証拠
 FDAは、携帯電話についての科学的研究及び公衆衛生データ、ならびに健康影響の証拠の探索を継続的にモニターしています。
・子ども及びティーンエイジャーと携帯電話
 科学的証拠は、子ども及びティーンエイジャーを含む携帯電話のユーザーに対する、無線周波放射からの危険性を示していません。
・補聴器と携帯電話
 補聴器または植込み型心臓補助装置を装着した人々は、携帯電話を使用とする際に何らかの困難を経験することがあります
・携帯電話からの無線周波放射の低減
 幾つかの単純なステップで、携帯電話からの無線周波放射へのばく露を最小限にすることができます。
・携帯電話とペースメーカー及びその他の医療機器との潜在的干渉
 FDAは、携帯電話からペースメーカー及び除細動器への干渉を測定する試験方法を策定しています。
・無線周波放射と携帯電話
 電離放射線と、無線周波エネルギーを含む非電離放射線についての基礎

[JEICによる解説]
FDAは、上述の「携帯電話の安全性についての科学的証拠」のページに掲載した「無線周波放射とがんに関する2008~2018年に公表された文献のレビュー」と題する報告書で、次のように結論付けています。
「本報告書で詳述した研究に基づけば、無線周波放射へのばく露と腫瘍形成[tumorigenesis]との因果関係を支持する証拠は不十分です。明確な量‐反応関係、一貫した知見または特異性、もっともらしい生物学的メカニズムがありません。」

また、同じページで、「5G(第5世代移動通信)に対する新たな意味合いはありません」として、次のように述べています。
「FDAはとりわけ、携帯電話及びその他の電波を発する電子機器を一般人が安全に使用できるようにすることに責任を負っています。これには、米国民が広く利用できるようになっている、5G携帯電話等の電波を発する新たな電子機器の健康リスク(もしあるとして)を理解することが含まれます。5Gの仕様の多くは未だ不明確ですが、5G携帯電話はFCCの現行のばく露ガイドライン(300 kHz-100 GHz)がカバーする周波数を利用しており、また、これまでの科学的証拠全体に基づいて得られた結論はこれらの周波数をカバーしていることが知られています。FDAは、5Gの潜在的インパクトに関する科学的情報が入手できるようになり次第、そのモニターを継続します。」

このウェブサイト、ならびにレビュー報告書の原文は、以下のURLで確認できます。
https://www.fda.gov/radiation-emitting-products/home-business-and-entertainment-products/cell-phones