磁界
磁界とは磁気のある空間(場所)をいいます。
磁界は電気が流れることで発生します。例えば、コンセントにプラグが差し込まれた家電製品の電源コードには常に電圧が生じるため、スイッチがON(入)になっていなくても電界が発生しますが磁界は発生していません。スイッチがON(入)になって初めて磁界が発生します。
磁界は電流に依存するため単位はA/m(アンペア/メートル)を用いますが、一般的には、磁束密度を表すT(テスラ)という単位を使用しています。一方、アメリカなどではG(ガウス)という単位を使用しています。また、一般的に磁界の強さも発生源からの距離とともに急激に弱くなります。
私たちの周りには磁界が常に存在しています。例えば、地球も大きな磁石と考えられますので、私たちの生活空間には磁界(地磁気)があります。他にも磁石の周りには磁界があります。
電離放射線・非電離放射線
世の中にある全ての電磁波を大きく分けると電離放射線と非電離放射線に分けられます。
電離放射線は、非常に高いエネルギーを持っており、物質を透過したり、原子や分子を電離する(引き離す)力があります。
エックス線やガンマ線などの電離放射線は、非常に高いエネルギーによって遺伝子を構成するDNAなどを傷つけてしまうことで、突然変異(がんなど)を引き起こす可能性があります。このため、厳重に管理された状態で主に医療関係で使用されています。
一方、送電線などの電力設備や家電製品などから発生する低周波電磁界、IH調理器などから発生する中間周波電磁界、テレビ・ラジオ放送や携帯電話などの通信に利用される高周波電磁界(電波)などは電離させるエネルギーを持たないため、非電離放射線に分類されます。したがって、理論的には突然変異(がんなど)を引き起こすことはありません。
単位 k:キロ(×1,000(千))、M:メガ(×1,000,000(百万))、G:ギガ(×1,000,000,000(十億))、T:テラ(×1,000,000,000,000(一兆))、P:ペタ(×1,000,000,000,000,000(千兆))