客観的なリスク(リスク評価)と主観的なリスク(リスク認知)とは同じではないといえます。たとえばダイオキシンのように客観的なリスクよりも主観的なリスクの方が大きいもの、喫煙のように主観的なリスクよりも客観的なリスクの方が大きいものがあります。

主観的には同一のリスクでも、そのリスクを受け止める立場によって、人々の容認する度合いが異なります。そのリスクが、

  • 自発的なリスクなのか否か
  • 自分で制御可能なのか否か
  • なじみがあるのか否か
  • 恐怖感をもたらすのか否か
  • 次世代への影響があるのか否か
  • 公平なのか否か
  • 感知できるか

によって、主観的リスク(リスク認知)は異なります。
電磁波のばく露は、

  • 受動的で
  • 制御はできず
  • なじみは無く
  • 小児白血病という血液がんを招く可能性が否定できず
  • 子供への影響であり
  • 不公平といった状況であり
  • 視覚、聴覚、嗅覚などで感知できない

推定されるリスクよりもはるかに大きなリスクと受けとめられているのが一般的です。
少々古いのですが、下図は一般の人々が受けとめている電磁波リスクをはじめ、さまざまな環境リスクの大きさを比較したものですが、一般の人々は電磁波をリスクと感じていることがわかり、喫煙よりも電磁波リスクが大きいという結果を示しています。この背景には上述のリスク自身が持つ要因以外に、マスメディアやインターネットからの不正確な情報の氾濫が考えられます。

市民のリスクの感じ方(電力中央研究所2003年調査)

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