スウェーデン放射線安全庁(SSM)第19次報告書

スウェーデン放射線安全庁(SSM)は、「電磁界と健康リスクについての最近の研究」に関する第19次報告書(2024年)を2025年4月に公開しました。

この報告書は、2023年1月から12月の1年間に発表された研究を対象に、SSMの科学評議会によって作成されたものです。目的は一般の人々が電磁界と健康に関する最新の知識への理解を促進することです。

科学評議会は、メンバー合意の上で、これまでの同じ報告書シリーズの見解を踏まえて最新情報を原則毎年更新し、必要があればSSMにアドバイスを行っています。

今回の報告書の要点は以下の通りです。

現在のところ、電磁界へのばく露と健康リスクとの間に新たな因果関係が確認された例はありません。低周波磁界と小児白血病、また携帯電話の使用と脳腫瘍との関連についても、はっきりした証拠は見つかっておらず、これまでの参考基準や勧告を変更する必要はないと思われます。

ただし、いくつかの動物実験では、弱い電波ばく露によって酸化ストレスなどの生物影響がみられたことや、複数の電磁界が重なった場合に知覚しやすくなる(知覚閾値が下がる)という新しい報告もあります。

全体としては、電磁界による健康リスクは明確に立証されていないものの、長期間の影響を明らかにするためには、今後も動物実験や疫学研究を続けることが大切です。


もっと知りたい場合は、以下にお進みください。
https://www.jeic-emf.jp/academic/info/20250519.html

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