送電線や家電製品などから出る商用周波数の磁界ばく露と小児白血病との関係から、国際がん研究機関(IARC)は2001年に商用周波数の磁界には「発がん性があるかもしれない(グループ2B)」と評価しました。しかし、2007年の世界保健機関(WHO)は「因果関係(磁界ばく露が小児白血病の原因となっている)は証明されていない」としています。一方で、「もし関係があるとすれば、リスクは思ったより高いかもしれない」とも述べています。

jeicくん

 そこで、日本の電力使用量と小児白血病の罹患率(年間・10万人当たりに小児白血病に罹った人の割合)の関係を調べてみましたが、電力使用量が増えれば磁界ばく露量も増えている筈ですが、小児白血病の罹患率は減っており、磁界ばく露が小児白血病発症の大きな原因とは言えないと考えられます。これで、「まったく関係がない」と言い切ってしまうのは間違いですが、全体としては「商用周波磁界の影響があったとしても小児白血病発症への寄与リスクはごく小さい」と言えます。

グラフ

 もっと知りたい場合は、以下にお進みください。
https://www.jeic-emf.jp/public/web_mag/news_letter_2/newsletter-10.html

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