まとめ

自動車からの磁界を測定した結果、最大値はプラグインハイブリッド車で最も高く、次いでガソリン車、電気自動車の順でした。周波数特性では速度依存成分と一定成分が確認され、それぞれモーターや補機類から発生すると思われました。充電時には交流入力で50Hz成分、ワイパー動作時には1~5Hz成分が観測されました。また、いずれの場合もその磁界レベルはICNIRPガイドラインよりも低くなることがわかりました。
なお、本内容は、2025年3月に開催された電気学会全国大会および2025年6月に開催されたBioEM2025(フランス、レンヌ)で発表するとともに、査読付き論文誌であるElectronics誌に論文が掲載されました(Electronics 2025, 14(15), 2936; https://doi.org/10.3390/electronics14152936)。

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