ドイツ連邦放射線防護局(BfS)が磁界と生体系との相互作用についてのワークショップを開催

2022.5.11掲載

ドイツ連邦放射線防護局(BfS)は2022年5月23~25日に「磁界と生体系との相互作用のメカニズム‐分子動態シミュレーションから実験へ」と題するワークショップを、ミュンヘン(ドイツ)およびオンラインのハイブリッド形式で開催すると発表しました。

BfSはこのワークショップについての発表文で次のように述べています。
「ほとんどの先進諸国で、一般公衆は既にあらゆる周波数の電磁界にほぼ連続的にばく露されています。(限度値以下の)弱い磁界にはヒトの健康への悪影響につながり得るような生物学的影響を生じる能力があるかどうかという疑問には、依然として科学的に議論の余地があります。過去数十年間に、弱い磁界と健康影響との間に関連が認められたと主張する研究もあれば、つながりは何ら認められなかったとする研究もあります。
リスク評価に対する主な障害は、生物物理学的な作用のメカニズムによって与えられる、弱い磁界へのばく露と健康影響との間の因果的つながりが知られていないことです。国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)は、作用のメカニズムについての研究を最も重要な論点の一つであると強調しています(低周波電磁界の知識のギャップについての声明、Health Physics 118(5):533-542; 2020)。
生物学的な相互作用のメカニズムについては複数の候補があり、これにはラジカルペアメカニズム、磁鉄鉱粒子、生物学的なニューロンネットワークへの作用が含まれます。放射線防護の観点から、限度値に近いかそれより低い磁界が、熱的なノイズとは独立して有意な影響を生じ得るかどうかは未解決です。この非公式ワークショップ(テクニカルトーク)の狙いは、理論物理学および計算物理学、ならびに生物学の分野を主導する専門家を一堂に集め、作用のメカニズムについての知識の現状を取りまとめ、喫緊の科学的研究の方向性を同定することです。その結果は、今後の研究推奨事項の科学的基礎となります。」

このワークショップについての更なる情報(参加登録等)は、BfSの以下のウェブサイトで確認できます。