ドイツ連邦放射線防護局(BfS)が
5Gとコロナウィルス感染症との関連を否定

2020.4.27掲載

ドイツ連邦放射線防護局(BfS)は2020年4月21日付で、第5世代移動通信(5G)と新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡散との関連を否定する声明を発出しました。

BfSはこの声明で次のように述べています。

「BfSは、コロナウィルスの拡散と5Gとの関連についての報告を否定します。携帯電話電波がウィルスの拡散に影響を及ぼすという科学的証拠はありません。このことは、5Gにも当てはまります。
 過去数週間に、コロナウィルスと5Gに関連した複数の噂話が広まっています。特に、携帯電話電波は一般的にウィルスの拡散を促進するというものがあります。他には、5Gが免疫系を抑制するという情報が見られます。1月末には既に、5Gはウィルスと同様に細胞を破壊し、インフルエンザのような症状を生じるという憶測が広まっていました。

科学的見地からは、こうした全ての憶測には根拠がありません。生物学または物理学にはこれに対応する証拠はありません。5Gは細胞破壊やインフルエンザのような症状を生じません。高周波電磁界(携帯電話電波もこれに含まれます)の免疫系への悪影響は科学的に証明されていません。

これまでの携帯電話に用いられてきた周波数範囲は十分に研究されています。BfSは、携帯電話に用いられる高周波電磁界によって生じるかも知れない健康リスク、ならびにその基礎的な生物学的影響およびメカニズムについて、「ドイツ携帯電話研究プログラム(DMF)」およびその後の研究で調査してきました。DMおよび他の国々での、ならびに国際的な研究では、限度値以下の高周波電磁界ばく露による有害な影響は確認されていません。
 5Gは当面の間、現在の移動通信で既に用いられている周波数帯またはそれに隣接した周波数帯を用いるので、従来の知見を5Gに当てはめることができます。

高周波電磁界によって生じることが証明されている唯一の影響は、身体組織の加熱です。但し、1℃未満の深部体温の上昇は健康上問題ないと考えられています。利用可能な限度値は、この加熱は低く抑えられ、よって無害であることを担保しています。」

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