国際がん研究機関(IARC)
国際がん研究機関(IARC:International Agency for Research on Cancer)とは、世界保健機関(WHO)の専門機関であり、 化学物質や喫煙などによって及ぼされる発がん性のリスクについての調査・研究と、 がん対策を推進する機関です。IARCの発がん性評価は、対象となる作用因子、 たとえば、物理的因子、化学的因子、 特殊な環境因子等による定性的な評価(発がん性の性質の程度)をグループ別に分類するものであり、 定量的な評価(発がん性の強さ)をするものではありません。
国際がん研究機関(IARC)のモノグラフ
IARCは、ヒトのがんリスクを高める可能性のある、物理的因子、化学的因子、生物学的因子、職業ばく露、生活様式等の環境因子を特定し、
「ヒトに対する発がんハザードの同定についてのIARCモノグラフ」シリーズとして取りまとめています。
IARCモノグラフは、潜在的な発がん因子へのばく露の防止策を講じるための情報源として、各国の保健機関が利用することができます。
IARCモノグラフ前文
IARCは、IARCモノグラフに共通する前文(Preamble)をウェブサイトに発表しています。 この前文は、IARCモノグラフ作成における科学的原則および手順、考慮される証拠のタイプ、 ならびに評価の指針である科学的クライテリアを説明しています。
電磁界情報センターは、IARCモノグラフの位置付けをより詳細にご理解いただくため、IARCの正式な許諾を得て、その前文をできるだけ忠実に和訳しました。なお、文意は英文が優先されますので、和訳における不明な箇所等につきましては、英文でご確認下さい。